梅雨の時期が近づくにつれて、ニキビができやすくなったり
治りが遅くなったりして悩んでいませんか。
実は、これには梅雨時期ならではのニキビ肌を作りやすい要因があるため、
いつも通りのスキンケアを続けるだけでは解決しないのです。
この記事では、梅雨時期に特有のニキビを悪化させる原因や対策を紹介します。
記事を読み終えると、梅雨時期に気を付けるべき環境の変化と講じるべき対策が分かり、
ニキビ肌をより早く改善できます。
Contents
梅雨時期のニキビが悪化する原因
梅雨の時期に高まる湿度がニキビに与える影響
梅雨と言えばジメジメとした気候です。
日本は年間を通して湿度が高いですが、6月頃から一気に湿度が高まる傾向にあります。
2019年では、5月の平均湿度が65%でしたが6月になると81%にまで跳ね上がりました。
これに加えて、4月頃から大きく上昇する気温が相まって高温多湿な気候になっていきます。
(出典:気象庁)
高温多湿の環境では汗や皮脂の分泌が増え、皮脂などの油分が肌に停滞しやすくなります。
油分が肌に長時間付着していると、毛穴詰まり、酸化、
空気中のホコリの付着など肌に汚れが溜まりやすくなります。
その結果、雑菌が顔に繁殖しやすくなり、ニキビができやすい肌に仕上がってしまうのです。
梅雨の時期に増える紫外線がニキビに与える影響
夏に近づくにつれ、紫外線量も増えていきます。
灼熱の日光が降りしきる7~8月より以前に紫外線量は増加するため、
5月頃より紫外線に量に気を付けなければなりません。
(出典:気象庁)
紫外線が肌に及ぼす影響は乾燥です。
紫外線が肌に到達すると角質中のたんぱく質が変化し、
水分蒸発量が高まり皮膚表面の水分量が低下してしまいます。
これは、気温の高さに関係なく、あくまでも紫外線によってもたらされるものです。
肌から水分が奪われると、角層を構成する肌細胞を繋ぎとめる水分が蒸発し
外的刺激から肌を保護する皮脂膜が機能しなくなることで、肌バリア機能が低下します。
肌のバリア機能の低下は、新しいニキビができることに繋がります。
また、肌が乾燥するとターンオーバーの周期が乱れるために、
古い角質が新しく生まれ変わりにくくなります。
ゆえに、ニキビの治りが遅くなってしまいます。
総じて見ると、高温多湿により皮脂や汗たくさん出るが、
紫外線によって水分は奪われていき、油ギッシュなテカリ肌の完成となります。
このような肌環境下では、ニキビ肌の予防や回復を図るのは困難となります。
梅雨時期のニキビ対策4選
UVカット基礎化粧品を使用して紫外線によるニキビ悪化を防ぐ
肌が浴びる紫外線の量を減らすには、UVカットに有効な成分が含まれている
基礎化粧品を使用することが勧められます。
UVに有効な基礎化粧品にはPAとSPFの表記があります。
紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)の2種類の波が存在しており、
それぞれの波に対する防御力をPAとSPFが表しています。
日焼け止めクリームのみならず、化粧水や美容液といった普段使いできる基礎化粧品にも
UV対策に有効な成分が含まれているものがあります。
夏に差し掛かる時期では、このような基礎化粧品に切り替えて
肌を紫外線から守る対策をしましょう。
清潔な肌を保つために汗をこまめに拭き取り、洗顔も定期的に行う
毛穴詰まりや雑菌繁殖といった肌の汚れの原因となる
余分な皮脂や汗を放置せずに、
こまめに拭き取って肌を清潔に保つことが重要です。
また、朝や夜の入浴時における洗顔も欠かせません。
洗顔フォームで睡眠や外出時に肌に付着したホコリや
分泌され溜まった皮脂汚れを洗浄して肌を清潔に保つことができます。
また、適切な洗顔は古い角質を除去し肌のターンオーバーを正常に機能させることにも繋がります。
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肌の保湿を徹底しニキビの治りを促進する
肌に適切な水分量を確保することは、肌のバリア機能を壊さないことや
肌のターンオーバー機能を正常に保つことに繋がります。
外出時など紫外線を浴びることによる肌の乾燥に対しては、
こまめに保湿クリームを使用して肌を乾燥から守ることが大切です。
また、洗顔後にも肌から水分が奪われるため化粧水や
乳液・保湿クリームを使用して肌に潤いを与える必要があります。
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室内で浴びる紫外線量をコントロールする
室内で多くの時間を過ごしている人も、紫外線には注意が必要です。
紫外線の中でも、UVAは窓を通過して室内にも到達するからです。
外で浴びるUVAの80%が窓ガラスを通過して室内に入ってくると言われています。
日光が差し込む部屋で過ごしている場合には、紫外線対策が必要です。
室内に入り込むUVAをカットするには、紫外線遮光率の高いカーテンをしたり
窓ガラスに紫外線カットフィルムを貼る、もしくは窓ガラスを紫外線カットのものにする
といった対策を講じる必要があります。
自宅では上記の対策が可能かもしれませんが、
オフィスなど自分で環境整備をするとが難しい場合には
やはり基礎化粧品などで対策するほかありません。
まとめ
- 梅雨の時期には高温多湿になり、汗や皮脂などが多く肌表面上に分泌され汚れが溜まりニキビができやすくなる
- また、梅雨の時期には紫外線量が増え肌が乾燥しニキビが治りにくくなり、バリア機能も壊れやすくニキビができやすくなる
- 肌が浴びる紫外線量を抑え、肌が乾燥しないように保湿することがニキビケアでは重要。最も簡単な方法は夏用の基礎化粧品を使うこと
- 室内にも多くの紫外線が到達するため、外出が少ない人にも紫外線対策が必要
季節の移り変わりで環境が変化すると共に、肌が受ける外的刺激も変わります。
季節ごとにスキンケア方法を変え、ニキビが増えないようにしましょう!