ポートレート写真に使える!ポージング例~立ち編

 

全身撮影では、バストアップと違い身体の全てが画角に入るため、
身体の全ての形を意識する必要があり、レベルが少し上がります。

特に、撮影慣れしていない方にとって全身撮影のポージングは難しい場合があります。
(ダンス経験者は割と上手な印象です)

指示する側も、身体の様々なことに気を配るためなかなか大変だと思います。

このように、ポージングに気を取られ、表情がぎこちなるとならないために
できるだけシンプルに考えたいところですね!

ポートレート写真 ポージング基礎 ~立ち編

ポージングでは、①まず幹となる脚と胴を決めてから
②枝葉となる腕や手を置くという順番で決め、
かつ、ポージングをあれやこれや変えずにある程度固めて表情に集中するとよいです!

 

立ちポージングの作り方 脚と胴の置き方で意識すること

立ちポーズの幹となる脚と胴の置き方は、
どのような雰囲気の写真に仕上げたいかによって使い分けが必要です。


 

内股

可愛い系の作品との相性が良い内股。
膝やつま先を内側にむけ、上半身を少し前のめりにします。

腰を反るようにすると、ラインが綺麗に見えるので
真正面から撮るというよりは、少し斜めの方向にずらして撮ると、
腰のラインが強調されます!

 

片足重心

両脚が床に降りている時でも、左右対称で動きのない写真にならないように、
重心はどちらか一方の脚へ置くと良いです!

両脚は真横でなく、多少なりとも前後の位置関係になっていることが好ましく、
基本的には後ろ脚の方に重心をかけると良いと言われています!

重心を置く足が決まったら、あとはもう一方の足を開いたり閉じたりすれば
ポージングの完成です!

八の字のよう脚を開くと堂々とした印象のポージングになり、
脚を曲げつつ閉じ、曲線を出すと女性らしい印象のポージングになります!

 

クロス

脚をクロスして取る際には、上半身から腰のくびれ、足先に至るまでのラインが
S字になるように意識しましょう。

このラインが綺麗に出ると、女性らいし美しいラインが強調され
スタイルがよく写ります!
 

立ちポージングの作り方 腕と手を添える

ポージングの幹となる脚や胴の置き方が決まったら、
そこに両手両腕を添えていきます。

 

下ろす

両腕を下ろす際には、ただ真っ直ぐ下に下ろすだけでなく、
腕のラインに綺麗な曲線美が出るような角度で下ろすこと、
両腕が全く同じ形にならないように置くこと、を意識しましょう!
 

また、この時の指の形はとても重要で、
ただ、だらんと下ろすだけでなく指の形が綺麗に写るようにするだけで、
ポージングが様になります。

コツは、4本指がそれぞれ別の動きをしているように置くことです。
 

上げる

手を上げる際に避けるべきにのは、中途半端に上げるということです。
上げるときには脇が空くほどきちんとあげる、
手を上げるのを恥ずかしい場合には脇を閉める、
モデルさんのテンションを気にかけながら、判断すると良いでしょう!
 

身体の一部を触る

手の置き場に困ったら、身体の一部を触るだけでポージングっぽくなります!
よくあるのは、髪、こめかみ、頬、あご、首、肩、腕などです。
 
身体の一部に手を添える際には、べちゃっと触らないことが必要です!
指先でつまむ、なぞるように触る面積を多くしすぎないことや、
頬に手をつくときに全体重を腕にかけ、頬が潰れないようにするなど
実際に触るというよりは触っている『風』を意識すると綺麗に手を添えることができます!

 

全身撮影というシチュエーションでよく思い浮かべるのは、
シャッターを切るたびにモデルさんがあれこれポージングを変えながら
撮影が進むというものだと思います。

 
これは、ポージングを指示するカメラマン、
ポージングを体現するモデルさんの両方が
一定の技量を持つ場合に成立する方法で、いきなりできるわけではありません。
 
最初のうちは、各ポージングがそのモデルさんをどのように印象付けるか
というものをひとつづつ確認しながらと撮るということから始め、
ポージングの指示ができるように少しづつ練習を重ねていきましょう!
 

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